ウイスキーの歴史
世界中に幅広く流通しているウイスキーですが、意外な事にその発祥の地は未だに特定されていません。「スコットランド説」「アイルランド説」と2つの説が有力とされていますが、歴とした証拠はなく、今も論争中なのです。
そんなウイスキーですが、語源はゲール語の「ウシュク・ベーハ」。
ラテン語で「生命の水」を意味する、「アクアヴィテ」を直訳したものだと言われています。
この「アクアヴィテ」ですが、ウイスキーだけでなく、焼酎やジンなどの蒸留酒全般の語源となっているそうです。現代のようにお酒の種類が細分化されていないため、蒸留酒=生命の水=ウシュク・ベーハ=ウイスキーとなったのだと思われます。
さて、その「蒸留酒」ですが、原料を発酵させた液体(醸造酒)を加熱→気化した蒸気を冷却し抽出することでアルコール度数を高めたお酒の事を指します。
この蒸留技術、元々は錬金術や香料を作るために生み出されたそうですが、いつからお酒の製造に応用されるようになったのかは分かっていません。
そして、ここで面白いのが、「蒸留酒」は無色透明の液体です。ウイスキーが誕生してしばらくは、無色透明な液体をウイスキーとして飲んでいたのです。
それではどうやってあの琥珀色のウイスキーが生まれたかと言うと、ウイスキーに重い税金がかけられていた時代、生産者が山に隠れてウイスキーを密造します。
その際、製造したウイスキーが人目につかないよう木樽に隠して保管していたところ、木樽の成分が少しづつ溶け出し、まろやかで香り高い琥珀色のウイスキーが偶発的に誕生したのでした。
今回は少し長い記事となってしまいました。短い文章でわかりやすく伝えられるよう、これからも勉強していきます。